菅原孝標女
『更級日記』の作者。菅原孝標の娘。幼くして上総で物語に憧れ、京に上って源氏物語を読みふけり、祐子内親王家に出仕した。晩年は夢と信仰に心を寄せて日記を綴る。サイトに既存IDがなかったため新規に付した。
呼び名:筆者・更級日記の作者同じ人でも、立場や場面で呼び名が変わります。
『更級日記』の作者。菅原孝標の娘。幼くして上総で物語に憧れ、京に上って源氏物語を読みふけり、祐子内親王家に出仕した。晩年は夢と信仰に心を寄せて日記を綴る。サイトに既存IDがなかったため新規に付した。
呼び名:筆者・更級日記の作者作者の父。菅原道真の五代の孫。上総介として任国に下り、後に常陸介となる。石山詣の折、懐紙に腰折歌を書く。東国への下向が作中の大きな転機となる。
呼び名:父・てて作者の母。作中では「はは」とのみ呼ばれる。上総からの帰京後ほどなく亡くなり、野辺に遺骨を尋ねる記事の中心となる。
呼び名:はは作者の継母。東国へ下る折の別れに歌を贈答する。乳母の死と前後して作者のもとを離れる。
作者の姉。上総からの旅を共にし、京でも近くに暮らす。
作者の兄。作中では名を記されず「せうとなる人」と呼ばれる。底本の解題が菅原定義に同定する。
呼び名:兄・せうとなる人作者の乳母。京に上って後、三月一日に亡くなる。作者が深く悲しんだ一人。
作者の姉の乳母。母の遺骨を野辺に尋ねる折の歌の応酬に加わる。
作者の叔母。京で作者に源氏物語五十余巻を与えた人。
大納言藤原行成の娘。作者の親しい友。拾遺集の歌を書いて見せるなど風流な交わりがあったが、若くして亡くなる。
呼び名:姫君藤原道長の子。姫君(行成の女)の夫。作中では「殿の中将」と呼ばれる。
呼び名:殿の中将作者の家に来た猫。夢の中で言葉を交わし、侍従大納言の御女の生まれ変わりであると告げる。夢の中の存在として現れる。
旅の途中で聞く竹芝寺の伝説の主人公。帝の御女を連れて武蔵に下り、竹芝寺の由来となったと語られる。伝説の中の人物。
竹芝寺の伝説に現れる帝の御女。竹芝の男に連れられて武蔵に下る。伝説の中の人物。
呼び名:宮作者に長恨歌を貸した人。天の川をめぐる歌を贈答する。作中では通称のみで現れる。
作者の親族。母の遺骨を野辺に尋ねる折に歌を交わす。
作者の親しい人。山里の秋の頃に歌の関わりがある。作中では通称のみで現れる。
東山の山里で作者と起居を共にする人。月やほととぎすをめぐって歌を交わす。
作者の知人。山里にあって歌の応酬に加わる。作中では通称のみで現れる。
吉野山の尼。雪の吉野を詠んだ歌の主として本文に現れる。
東山の山里の宿の主。秋の露に寄せた歌を贈る。
東国から上って来た人。子しのびの森の歌を作者に伝える。
修学院に住む作者の親族の尼。夏の茂りをめぐる歌を贈る。
呼び名:親族の尼後朱雀天皇の皇女。作者が出仕した宮。春秋の論や源氏物語をめぐる対話の場の主である。
呼び名:宮・内親王三条の宮(祐子内親王家)に仕える命婦。出仕の頃の記事に現れる。
内侍所にゆかりのある命婦。源氏物語をめぐる宮の対話に名が挙がり、初瀬の夢の対話にも言及される。
宮仕えの頃の記事に現れる女御。月の夜の物語の場に姿が見える。
宮で夜通し物語をして別れた女房。冬の夜の氷に寄せた歌の主として現れる。作中では通称もなく、出来事によってのみ示される。
宮仕えの折、作者の傍らに臥した女房。水の浮き寝の鴛鴦や冬枯れの薄に寄せて歌を交わす。
宮の女房の一人。春秋の論で春の夜の月を詠み、太秦の贈答でも三人の一人として荒磯の返歌を詠む。本文は二つの場面で同じく「今一人の女房」と呼ぶが、同一人かどうかは明示されない。
春秋の論で秋に心を寄せる女房。人は皆春に心を寄せる中で秋の夜の月を詠む。
右大弁。宮で読経の人と見えた人物で、作者と歌や文を交わす。鹿島・鳴門の歌の贈り主。底本の頭註が資通と同定する(表記は資道とも)。
呼び名:読経の人作者の旧友。越の雪に寄せた歌を贈答する。作中ではこの呼称で現れる。
宮で作者と親しく語らう女房。太秦で荒磯の歌を贈答し、後に筑前へ下る。夢に現れて西へ行く月に思いを託される。
呼び名:筑前へ下る友作者の夫。信濃守に任じられて下向し、その地で没する。作中では名を記されず、底本の頭註が信濃守俊通と同定する。
呼び名:夫作者と懇ろに語らう人。夫の死後に音信が絶えたことを嘆く歌を贈る。
長く訪れのなかった人で、出家して尼となった。蓬の歌の贈答の相手。日記の最後の歌の主である。
本文に詠み手が明示されない歌・詠み手の割当てが確定できない歌の作り手。宮路山の紅葉の歌、姫君の死をめぐって引かれる歌、母の遺骨を野辺に尋ねた折の贈答のうち割当ての確定できない四首の、計6首がこれにあたる。