第44帖 竹河 / 第18場面
中宮の御機嫌
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現代語で読む
また、今度は、中宮〔明石中宮〕の御機嫌を取って〔中の君は〕参内なさる。「大臣〔鬚黒〕がいらっしゃったら、〔帝に〕押し消されなさることはなかったろうに」など、しみじみとしたことども〔を思う〕のである。姉君〔大君〕は、容貌などが評判高く、美しいと、〔帝が〕お聞きになっていたのを、〔中の君に〕引き替えなさったのを、〔帝は〕いくぶん御心に沿わないようであるけれど、この〔中の君〕もたいそう利発で、奥ゆかしく振る舞ってお仕えなさっている。
底本:北村季吟編『湖月抄』延宝元年[1673]刊・国立国会図書館蔵 本別3-1 第44冊。本文画像:所蔵機関の公開資料。延宝元年(1673)刊『湖月抄』の大字本文を原画像とOCRで照合した独自編集本文です。通行字体・現行仮名へ写し、濁点・句読点を補い、反復符を展開しています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。