ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE

半蔀 / 第1場面

雲林院の花供養

あらすじ・人物・読み方

紫野雲林院に住む僧が、一夏の安居の終わりに色よき花を集めて立花供養を執り行う。祈願文では、非情の草木にも仏の心があることを述べ、草木国土の成仏を願う。

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ワキの言葉「これは都の紫野雲林院に住む僧でございます。さて私が一夏の間、花を生けてまいりました。早くもようやく安居も終わり頃になりましたので、色のよい花を集め、今日、花の供養を執り行いたいと思います。」「謹んで申し上げます、立花供養の次第。そもそも非情の草木でありながら、この花は広い林に開きました。どうして心がないと言いましょうか。とりわけ泥を出た蓮は、一乗妙典の題目です。この結縁に引かれて、草木も国土もことごとく仏道を成就するのです。」

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底本:謡曲二百番:四流対照 下巻 芳賀矢一訂(金港堂書籍、明治42年)。本文画像:所蔵機関の公開資料。

明治42年(1909)芳賀矢一訂『謡曲二百番:四流対照』下巻(金港堂書籍)所収「半蔀」(観世流)の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の主文(観世流)の字句を残し、他流の異文符は本文に含めていません。発音の読みと独自訳を添えています。