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御伽草子「一寸法師」 / 第6場面

出世と末繁昌

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出世と末繁昌をもとにした創作画
あらすじ・人物・読み方

帝が素性を尋ねると、両親は堀河の中納言と伏見の少将の子であった。一寸法師は少将から中納言へ出世し、両親を呼び迎えて栄える。

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御伽草子「一寸法師」・第6場面0 / 11
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〔帝は〕そもそも、これは賤しい者ではない。先祖をお尋ねになる。翁は堀河の中納言という人の子である。人の讒言によって、流される人となった。ぬふかで儲けた子である。媼は、伏見の少将という人の子である。幼いときから両親に死に別れ、このように心も賤しくなかったので、殿上へ召され、堀河の少将のもとへ嫁いだのは、めでたいことであった。

〔一寸法師は〕両親をも呼び招いて、もてなし、仕えられたことは、世の常の孝養にもまさるほどであった。そうするうちに、少将殿は中納言におなりになった。心も姿もはじめから、万の人に優れておられたので、一門の覚えはたいそうなものであった。宰相殿はお聞きになって、お喜びになった。その後、若君が三人生まれた。めでたく栄えられた。住吉〔明神〕のお誓いによって、末は繁昌して栄えられた。これよりめでたい例、これに過ぎることはあるまいと申すことであった。

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底本:『御伽草子 後』今泉定介・畠山健校定、吉川半七、明治24年[1891](国立国会図書館蔵 913.49-O-I)所収「一寸法師」。本文画像:所蔵機関の公開資料。

明治24年(1891)今泉定介・畠山健校定『御伽草子 後』(吉川半七、国立国会図書館蔵 913.49-O-I)所収「一寸法師」の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本は渋川版の本文を明瞭な字形で伝える明治の校定本で、通行字体・現行仮名へ写し、句読点を補っています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。