ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE

物語の中の和歌

御伽草子「浦島太郎」

女房 から 浦島太郎 へ

日かずへて
かされしよはの
たび衣
たちわかれつゝ
いつかきてみん

日数を数えて着重ねたこの世の旅衣。立ち別れながら、いつまた着て見ることができるでしょう。

発音の読み:ひかずえて / かされしよわの / たびごろも / たちわかれつつ / いつかきてみん

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浦島太郎 から 女房 へ

わかれゆく
うはのそらなる
から衣
ちぎりふかくは
まだもきてみん

別れて行く、うわのそらの唐衣。契りが深いのなら、まだ着て見ましょう〔また会いましょう〕。

発音の読み:わかれゆく / うわのそらなる / からごろも / ちぎりふかくは / まだもきてみん

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浦島太郎 / 思いを寄せる相手:女房(独詠)

かりそめに
ちぎりし人の
おもかげを
わすれもやらぬ
身をいかゞせん

かりそめに契った人の面影を、忘れることもできないこの身を、どうすればよいのでしょう。

発音の読み:かりそめに / ちぎりしひとの / おもかげお / わすれもやらぬ / みおいかがせん

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浦島太郎 / 思いを寄せる相手:浦島太郎(独詠)

かりそめに
いでにしものを
きてみれば
とちふずのへと
おるぞかなしき

かりそめに出てきたのだった。帰って来て見れば、とちふずの辺にいるのも悲しい。

発音の読み:かりそめに / いでにしものお / きてみれば / とちふずのえと / おるぞかなしき

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浦島太郎 / 思いを寄せる相手:女房(独詠)

君にあふ
夜はうらゝまが
玉手ばこ
あけてくやしき
わがなみだかな

あなたに逢う夜のうららかな〔底本「うらゝまが」〕玉手箱よ。開けてしまったのが悔しくて、わが涙よ。

発音の読み:きみにあう / よはうららまが / たまてばこ / あけてくやしき / わがなみだかな

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