謡曲「源氏供養」 / 第1場面
法印、石山寺へ参る
あらすじ・人物・読み方
石山の観世音を信じる安居院の法印が、都を立って石山寺へ参詣する。
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謡曲「源氏供養」・第1場面0 / 7
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ワキの次第。「衣も同じ苔の道。繰り返し。石山寺に参ろう。」ワキの言葉。「私は安居院の法印でございます。石山の観世音を信じ、いつも歩みを運んでおります。今日もまた参ろうと思います。」
道行。「時も名も。花の都を立ち出でて。繰り返し。嵐につられる夕波の立つ白川のほとりを過ぎて行くと、音羽の滝をよそに見て、関のこちら側の朝霞、それでも残る有明の月の影も彼方の鳰の海。実に面白い景色であることよ。繰り返し。歌。「さざ波や、志賀唐崎の二つ松。塩焼きはしないのに浦の波が立つことこそ、水の煙であるよ。繰り返し。」
底本:謡曲二百番:四流対照 上巻 芳賀矢一訂(金港堂書籍、明治42年)。本文画像:所蔵機関の公開資料。
明治42年(1909)芳賀矢一訂『謡曲二百番:四流対照』上巻(金港堂書籍)所収「源氏供養」(観世流)の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の主文(観世流)の字句を残し、他流の異文符は本文に含めていません。発音の読みと独自訳を添えています。