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御伽草子「一寸法師」 / 第3場面

三条の宰相の館

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三条の宰相の館をもとにした創作画
あらすじ・人物・読み方

三条の宰相の館に仕えた一寸法師は、十六歳になっても背はそのまま。宰相の姫君に思いを寄せ、わが女房にしたいと案をめぐらす。

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御伽草子「一寸法師」・第3場面0 / 12
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さて三条の宰相殿という人のもとに立ち寄って、ものを申し上げたいと言ったところ、宰相殿はお聞きになって、面白いことだと聞き、榻のはふへ立ち出て、ご覧になったけれども、人の姿はなかった。

一寸法師は、このままでは人に踏み殺されてしまうと、そこにあった足駄の下で、ものを申し上げたいと申したところ、宰相殿は、不思議なことだと思い、人の姿も見えないのに、面白い声で呼ばわる。出て見たいと思われて、そのこふる足駄が押さえられたので、足駄の下から、「人を踏ませなさいますな」と申す。不思議に思って見ると、いつきやうな者であった。宰相殿はご覧になって、実に面白い者だと言って、お笑いになった。

こうして年月を送るうちに、一寸法師は十六歳になったが、背はもとのままだった。そうこうするうちに、宰相殿には、十三歳におなりの姫君がおられた。〔姫君の〕お姿が優れておられたので、一寸法師は、姫君をお見かけしてから、思いを募らせた。どうにかして案をめぐらし、私の女房にしたいと思い、

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底本:『御伽草子 後』今泉定介・畠山健校定、吉川半七、明治24年[1891](国立国会図書館蔵 913.49-O-I)所収「一寸法師」。本文画像:所蔵機関の公開資料。

明治24年(1891)今泉定介・畠山健校定『御伽草子 後』(吉川半七、国立国会図書館蔵 913.49-O-I)所収「一寸法師」の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本は渋川版の本文を明瞭な字形で伝える明治の校定本で、通行字体・現行仮名へ写し、句読点を補っています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。