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狂言「柿山伏」 / 第3場面

鳶になって飛ぶ

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鳶になって飛ぶをもとにした創作画
あらすじ・人物・読み方

今度は鳶だと言い立て、羽根を伸ばして啼け、飛べと迫る。鉄砲で打つと脅され、山伏は扇を広げて羽根のまねをし、拍子の止んだあと思い切って飛び降りる。

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狂言「柿山伏」・第3場面0 / 18
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山伏「また猿ではないと言うわ。柿主「あれは鳶だ。山伏「鳶だと言うわ。

柿主「鳶ならば羽根を伸ばして啼きそうなものだが。山伏「これも啼かずばなるまい。柿主「啼こうぞよ。シテは扇を広げ、羽根を伸ばした様子で「ひいひよろ」と言う。

柿主「それみろ啼いた。きこ、羽根を伸ばしては飛ぶものだ。飛ぼうぞよ。

山伏「この高い所から、どうして飛べるものか。柿主「飛ばなければ鉄砲を持ってこい。打ち殺してしまおうぞ。

山伏「こりゃ、飛ばずばなるまい。柿主「あれ、飛ぼうという様子で、羽根づくろいをしているわ。

山伏「これは気味の悪いことだ。柿主「飛ぼうぞよ。飛びそうな。と言って、乗りて離す拍子には合わず、拍子が止んでからシテは飛ぶ。

山伏「飛べるかどうかも分からない。ああ気味の悪いことだ。思い切って飛んでみよう。あいた。

柿主「そりゃ飛んだわ。と言って笑う。

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底本:『和泉流狂言大成 第3巻』山脇和泉著、わんや江島伊兵衛、大正8年[1919](国立国会図書館蔵 6-364)所収「柿山伏」。本文画像:所蔵機関の公開資料。

大正8年(1919)山脇和泉著『和泉流狂言大成 第3巻』(わんや江島伊兵衛、国立国会図書館蔵 6-364)所収「柿山伏」(和泉流)の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の字句を残して通行字体に写し、句読点を補っています。発音の読みと独自訳を添えています。