謡曲「須磨源氏」 / 第4場面
月の夜を待て
あらすじ・人物・読み方
舊跡の在りかを問う興範に、翁は月の夜を待てば奇特を見ると告げ、雲がくれて姿を消す。
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謡曲「須磨源氏」・第4場面0 / 7
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地のロンギ。「さて、源氏の旧跡は、繰り返し、さて、源氏の旧跡は、分けていえばどのあたりであろうか。詳しくお教えください。
シテ「どこことともなく、白波の寄せるここ一帯は、みなその跡。夕暮れの、月の夜をお待ちなさい。ひょっとすれば奇特を御覧になるでしょう。地「そもそも奇特を見ようとは、何を待とう、月影の、シテ「光源氏のお住まいが、地「昔は須磨、シテ「今は都卒の天にお住まいなので、月の宮の影に天降って、この海にお姿を現されるでしょう。こう申す翁も、その品々の物語は源氏の巻の名なのですよ。雲がくれして消えました。地「隠れて、消えたことだ。
底本:謡曲二百番:四流対照 中巻 芳賀矢一訂(金港堂書籍、明治42年)。本文画像:所蔵機関の公開資料。
明治42年(1909)芳賀矢一訂『謡曲二百番:四流対照』中巻(金港堂書籍)所収「須磨源氏」(観世流)の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の主文(観世流)の字句を残し、他流の異文符は本文に含めていません。発音の読みと独自訳を添えています。