ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE

竹取物語 / 第1場面

かぐや姫のおひたち

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かぐや姫のおひたちをもとにした創作画
あらすじ・人物・読み方

竹取の翁が光る竹の中から小さな姫を見つけ、なよ竹のかぐや姫と名付けて育てる。姫は三月ほどで美しく成人し、その評判を聞いた男たちが求婚に押しかける。

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竹取物語・第1場面0 / 48
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現代語で読む

今では昔のこと、竹取の翁という者があった。野山に入り込んでは竹を取って、あらゆることに〔竹を〕使っていた。名を讃岐造麿といった。

その竹の中に、根元が光る竹が一筋あった。不思議に思って近寄って見ると、筒の中が光っていた。それを見ると、三寸ほどの人が、とても美しく座っていた。

翁が言うには、私が朝に夕に見る竹の中においでになることで分かった。〔私の〕子におなりになるはずの人であるらしい、といって、手の中に入れて、家に持って帰った。妻の嫗に預けて養わせる。美しいこと限りがない。とても幼いので、籠に入れて養う。

竹取の翁は、この子を見つけてから、後に竹を取りに行くと、節を隔てたところに、行くたびに金のある竹を見つけることが重なった。こうして、翁はだんだん豊かになっていく。

この子を養っているうちに、すくすくと大きく育っていく。三月ほどになる頃に、ちょうどよいほどの〔大きさの〕人になったので、髪上げをさせ、裳を着せる。帳の内からも外へ出さず、大切に世話をして養っているうちに、この子の姿かたちは、清らかなこと世に類がなく、家の中は暗い所がなく、光に満ちていた。翁は、気分が悪く苦しい時も、この子を見ると、苦しいことも止んでしまう。腹立たしいことも慰められた。

翁が竹を取ることは長く続いた。〔翁は〕勢いの盛んな者になった。

この子は、たいそう大きくなったので、名を付けるのに三室戸の齋部秋田を呼んで付けさせる。秋田は、なよ竹のかぐや姫と〔名を〕付けた。この子の〔祝いの〕三日間、〔人々は〕打ち解けて遊ぶ。あらゆる遊びをした。男女を問わず呼び集めて、たいそう盛大に遊んだ。

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底本:『竹取物語 校訂標註』飯田永夫校、上原書店、明治25年[1892](国立国会図書館蔵 特46-615)。本文画像:所蔵機関の公開資料。

明治25年[1892]上原書店刊『竹取物語 校訂標註』(飯田永夫校、国立国会図書館蔵 特46-615)の本文を原画像と照合した独自編集本文です。通行字体・現行仮名へ写し、濁点・句読点を補っています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。