ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE
銀箔の雲と月、かぐや姫を見守る翁と嫗、竹林と月からの迎え。竹取物語をもとにした創作画

不詳 / 平安 / 物語

竹取物語 たけとりものがたり

原文・現代語訳・読み上げ

あらすじ

光る竹の中から見つけられたかぐや姫の物語。竹取の翁夫妻に育てられた姫は、五人の貴公子に難題を課して退け、帝の求めにも応じず、やがて月の都へ帰っていく。現存する最古の物語文学とされる。

この作品の人物

肖像は物語をもとにした創作画です。人物の年齢・衣装は場面によって変わります。

かぐや姫

光る竹の中から見つけられた、月の都の姫。竹取の翁夫妻に育てられ、成人後は五人の貴公子と帝の求婚を退け、八月十五日の夜に月の迎えで帰っていく。

呼び名:なよ竹のかぐや姫

竹取の翁

竹を取って暮らす老人。野山で光る竹の中からかぐや姫を見つけ、我が子として育てる。姫の帰昇を嘆き悲しむ。

呼び名:讃岐造麿・造麿

嫗

竹取の翁の妻。かぐや姫を慈しんで育て、昇天の夜は姫を抱いて留めようとする。

呼び名:翁の妻

齋部秋田

かぐや姫の名付けに関わった人物として、姫の出生の段に名が見える。

石作皇子

求婚者の一人。佛の御石の鉢を持ってくるよう言いつけられ、大和の寺のすすけた鉢でごまかそうとして、姫に見抜かれる。

車持皇子

求婚者の一人。内匠六人を籠めて蓬莱の玉の枝を偽造させるが、工匠の賃金請求の文で露見する。

阿倍の御主人

右大臣。求婚者の一人。唐土から火鼠の裘を取り寄せて持参するが、火にくべると燃えてしまい、偽物と知れる。

呼び名:阿倍御主人・安倍の大臣

大伴の御行

大納言。求婚者の一人。龍の首の珠を求めて家来を遣わし、自らも船出するが嵐に遭い、果たせない。

呼び名:大伴御行

石上麻呂

中納言。求婚者の一人。燕の子安貝を取ろうとして落下し、貝は得られず、姫の見舞いの歌への返しを残して死ぬ。

呼び名:石上の麻呂・中納言石上麻呂

漢部内麿

車持皇子に玉の枝を作らせた工匠の頭。賃金を求める文をかぐや姫に届け、偽りを明らかにする。

小野房守

阿倍の御主人の使いとして、唐船の王卿のもとへ金の入った文を持って行く人物。

王卿

唐土の船の商人。火鼠の裘の売買をめぐって、阿倍の御主人の使いの小野房守と文を交わす。

楫取

大伴の御行の船の楫取。嵐の中で、これは龍の仕業だと説いて引き返すよう勧める。

くらつ曆

大炊寮の老いた官人。燕が卵を産む仕組みを語り、子安貝の取り方を石上麻呂に教える。

帝

かぐや姫の美しさを聞いて宮仕えを求める。御狩の行幸で対面するが姫は影となり、その後は文通を続ける。昇天後は不死の薬と御文を富士の山で焼かせる。

中臣のふさ子

帝の内侍。帝の命を受けて、かぐや姫の姿を見に竹取の家へ遣わされる。

呼び名:内侍

中将高野大国

八月十五日の夜、竹取の家を守る勅使として二千人を率いる。姫の昇天を帝に復命し、不死の薬と御文を届ける。

呼び名:中将

月の都の王

月の都からの迎えの長。飛車とともに降りて、造麿に姫の来歴を語り、返すよう告げる。

調の岩笠

帝の勅使。駿河の国の山の頂に登り、御文と不死の薬の壺に火をつけて焼く。その山はふじの山と名付けられたという。

呼び名:岩笠

場面 第1–5場面

場面から選ぶ(第1–5場面)

各場面をもとに制作した創作画です。原典の図版や史料の再現図ではありません。

場面 第6–9場面

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各場面をもとに制作した創作画です。原典の図版や史料の再現図ではありません。

出典・底本

『竹取物語 校訂標註』飯田永夫校、上原書店、明治25年[1892](国立国会図書館蔵 特46-615)

底本と本文の編集方針

底本:『竹取物語 校訂標註』飯田永夫校、上原書店、明治25年[1892](国立国会図書館蔵 特46-615)。本文画像:所蔵機関の公開資料。

明治25年[1892]上原書店刊『竹取物語 校訂標註』(飯田永夫校、国立国会図書館蔵 特46-615)の本文を原画像と照合した独自編集本文です。通行字体・現行仮名へ写し、濁点・句読点を補っています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。