ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE

謡曲「浮舟」 / 第1場面

旅僧、初瀬より宇治へ

あらすじ・人物・読み方

諸國一見の僧が、初瀬に参籠したのち都へ上ろうと道行し、宇治の里に着く。

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謡曲「浮舟」・第1場面0 / 9
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ワキの言葉。「これは諸国を巡る旅の僧でございます。都の方から参った僧でございます。私はこのごろ初瀬におりましたが、これより都へ上ろうと思います。

道行。「初瀬山。夕べを越えて暮れた宿も、はや、繰り返し、初瀬山。夕べを越えて暮れた宿も、はや。檜原をよそに三輪の山、目印の杉も立ち別れ、嵐とともに橘の葉の、しばし休む間もなく、狛の渡りを足早に、宇治の里にも着いたことだ、宇治の里にも着いたことだ。

ワキの言葉。「急いでまいりましたところ、はや宇治の里に着きました。しばらく休んで、名所でも眺めたいと思います。

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底本:謡曲二百番:四流対照 上巻 芳賀矢一訂(金港堂書籍、明治42年)。本文画像:所蔵機関の公開資料。

明治42年(1909)芳賀矢一訂『謡曲二百番:四流対照』上巻(金港堂書籍)所収「浮船」(観世流)の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の主文(観世流)の字句を残し、他流の異文符は本文に含めていません。発音の読みと独自訳を添えています。