謡曲「羽衣」 / 第2場面
天人の訴え
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あらすじ・人物・読み方
衣の持ち主である天人が現れ、衣を返してほしいと願う。白龍は拾った衣だと突っぱね、天人の羽衣と知ると、末世の奇特として国の宝に留め置き、返すまいと言い張る。
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謡曲「羽衣」・第2場面0 / 5
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天人「あのう、その衣は私のものでございます。どうして召されるのですか。白龍「これは拾った衣でございますから、取って帰りますよ。天人「それは天人の羽衣といって、たやすく人間に与えるべきものではありません。元の通りに置いてください。
白龍「そもそもこの衣のお主とは、さては天人でいらっしゃいますか。そうであれば末世の奇特(珍しいこと)として留め置き、衣を留め置いて、国の宝とすべきです。衣を返すことなどありましょうか。
底本:『謡曲二百番:四流対照』下巻 芳賀矢一訂、金港堂書籍、明治42年[1909](国立国会図書館蔵 94-567)所収「羽衣」。本文画像:所蔵機関の公開資料。
明治42年(1909)芳賀矢一訂『謡曲二百番:四流対照』下巻(金港堂書籍、国立国会図書館蔵 94-567)所収「羽衣」(観世流)の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の主文(観世流)の字句を残し、他流の異文符は本文に含めていません。発音の読みと独自訳を添えています。