ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE

謡曲「浮舟」 / 第4場面

小野の住まい

あらすじ・人物・読み方

僧に住まいを問われた女は、小野に住む者と明かし、物の怪に苦しむ身を法力で救ってほしいと請い、雲のように消える。

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謡曲「浮舟」・第4場面0 / 6
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ワキの言葉。「浮舟のおんことは詳しく承りました。さてさて、あなたはどこに住む人ですか。シテの言葉。「私はこの所にかりに通う者です。私の住まいは小野の者です。都のつてにお訪ねください。

ワキ「あら不思議なこと。何やら話が食い違うようです。さて、小野では誰と尋ね申せばよいのでしょうか。シテ「隠すことはありません。大比叡の杉の目印はありませんが、横川の水の住む方を、比叡坂とお尋ねください。

地「なお物の怪が身に添って、悩むことのある身である。法力を頼んでいただきながら、あれでお待ちしようと、浮き立つ雲のように、跡もなく行く方も知れなくなってしまった、繰り返し、浮き立つ雲のように、跡もなく行く方も知れなくなってしまった。

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底本:謡曲二百番:四流対照 上巻 芳賀矢一訂(金港堂書籍、明治42年)。本文画像:所蔵機関の公開資料。

明治42年(1909)芳賀矢一訂『謡曲二百番:四流対照』上巻(金港堂書籍)所収「浮船」(観世流)の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の主文(観世流)の字句を残し、他流の異文符は本文に含めていません。発音の読みと独自訳を添えています。