ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE

源氏物語 第3帖

空蝉 うつせみ

あらすじ

源氏は小君の案内で、再び空蝉の暮らす家を訪ねます。碁を打つ空蝉と軒端荻を垣間見ますが、空蝉は気配を察して衣だけを残して逃れます。源氏と二人の女性には、それぞれ別の思いが残ります。

この帖の人物

光源氏空蝉小君軒端荻紀伊守

場面

第1場面 忘れられない人

思いどおりに会えなかった源氏は、小君に再会の手立てを求めます。空蝉も、便りがないことを気にしながら、関係を終えようと思います。

第2場面 夕闇の碁盤

紀伊守の留守に、源氏は小君に導かれて家へ入ります。空蝉と紀伊守の妹が碁を打つ姿を、格子の隙間から見つめます。

第3場面 寝静まる家

小君は姉へ相談できないまま、家の人々が寝静まるのを待ちます。源氏は几帳の奥へ忍び入り、空蝉はその気配を察します。

第4場面 違う人の夜

空蝉は逃れ、源氏は残って寝ていた軒端荻を空蝉と思って近づきます。人違いを知っても身元を明かせず、心には逃れた人への思いが強まります。

第5場面 月の下の帰り道

退出しかけた源氏と小君は、年配の女房に声をかけられます。どうにか帰った源氏は、残された衣を身近に置いて空蝉を思い続けます。

第6場面 残された衣と言葉

源氏の手習いの歌を小君が持ち帰ります。空蝉は残された衣と自分の境遇を思い、誰にも知られない言葉を書きつけます。

原文だけで読むこの帖の和歌

底本:北村季吟『湖月抄』延宝元年[1673]刊・国立国会図書館所蔵 本別3-1 第3冊。本文画像:所蔵機関の公開資料。延宝元年(1673)刊『湖月抄』の大字本文を原画像とOCRで照合した独自編集本文です。通行字体・現行仮名へ写し、濁点・句読点を補い、反復符を展開しています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。

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