紫式部
『紫式部集』の作者。源氏物語・紫式部日記の作者と同一人。若い日の贈答から宮仕え、晩年の歌まで、生涯の歌が伝記的な配列で並ぶ。
呼び名:式部・藤式部
紫式部の家集。若い日の贈答に始まり、旅と別れ、宮仕えの歌々、宮の五十日の祝い、都への帰路、晩年の贈答まで、生涯をたどるような配列で歌が並ぶ。百人一首に採られた「めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に」の歌を含む。底本は佐々木弘綱・佐々木信綱共編標註『日本歌学全書 第3編』(博文館、明治24年)。
肖像は物語をもとにした創作画です。人物の年齢・衣装は場面によって変わります。
『紫式部集』の作者。源氏物語・紫式部日記の作者と同一人。若い日の贈答から宮仕え、晩年の歌まで、生涯の歌が伝記的な配列で並ぶ。
呼び名:式部・藤式部贈答の相手など、本文に名の明示されない詠み手。あき人・殿(大納言の君)・筑紫へ下る人の娘ら、複数の相手を含む。
本文に「小少將」「こ少將の君」と現れる女房。水鷄の歌(天の戸の)の主。集の末尾では、その打ち解けた文が見つけられる記事に現れる。
呼び名:小少將・こ少將の君三笠山の贈答、簪の山桜の歌、里からの時雨の歌の主。紫式部日記にも同名の女房が登場するが、同一人かは本文だけでは確定できない。
呼び名:少將の君五節の折に言葉を交わした相手。衣に寄せた歌を贈答する。
呼び名:辨宰相小少将の君の文が見つけられた折、紫式部の歌の届け先となった人。
各場面をもとに制作した創作画です。原典の図版や史料の再現図ではありません。
若き日の贈答螢の友への贈答に始まる若い日の歌々。百人一首にも採られた「めぐり逢ひて」の歌で開かれ、朝顔・紅葉・ほととぎすの贈答が続く。第2場面
旅と別れの歌雁に言伝を託す歌、肥前からの文への返歌、海辺の旅の歌、雪の贈答、故郷を思う歌など、旅と別れに寄せた歌が並ぶ。第3場面
あき人との贈答千鳥の歌、男が人妻をめぐる長い記事とその応酬、あき人との贈答、絵を見る記事、見し人の煙の歌まで。第4場面
宮仕えの日々朝顔の露の歌に始まり、青柳・薬玉・三十講・池の篝火の歌、小少将の君の水鷄の歌など、宮仕えの折々の贈答が続く。第5場面
帰京と宮の五十日女郎花の贈答、都へ帰る山路と逢坂の歌、苔むした仏の歌を経て、宮の五十日の祝いの盃と月見の歌に至る。各場面をもとに制作した創作画です。原典の図版や史料の再現図ではありません。
『日本歌学全書 第3編』佐々木弘綱・佐々木信綱共編並標註(博文館、明治24年[1891])
底本:『日本歌学全書 第3編』佐々木弘綱・佐々木信綱共編並標註(博文館、明治24年[1891])。本文画像:所蔵機関の公開資料。
明治24年(1891)佐々木弘綱・佐々木信綱共編並標註『日本歌学全書 第3編』(博文館)所収「紫式部集」の本文を、国立国会図書館デジタルコレクションの原画像と照合した独自編集本文です。底本の字句を残し、標註・傍註は転写していません。発音の読みと独自訳を添えています。