ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE
船旅をする前国守と一行、冬の岸辺と金色の雲。土佐日記をもとにした創作画

紀貫之 / 平安 / 日記

土佐日記 とさにっき

冬の海を越え、土佐から京へ。
旅の歌と、胸に残る人への思い。

いま読めます / 全9場面・無料

旅の終わりに、何が待つ。

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて——。土佐から京へ帰る船旅を、女性に仮託した語り手が日々に記す、仮名日記の祖。

土佐の国守の任を終えた前国守が京へ帰る船旅を、女性に仮託した語り手が綴る仮名日記。十二月二十一日の門出から翌年二月十六日の帰京まで、滞留と詠歌に満ちた五十六日余りの航海と、亡き娘への思いを記す。全編を原文・発音の読み・独自の現代語訳で読めます。

場面を選んで読む

全9場面

挿絵・人物画は本文をもとにした創作イメージです。原典の図版や史料の再現図ではありません。

この作品の人物

人物を知る

紀貫之

平安時代の歌人・官人。『土佐日記』の作者。本文では名は現れず、帰京する前国守は作者自身が仮託した旅の主とされる。

筆者

「男もすという日記というものを、女もしてみよう」として筆を取る女性に仮託した語り手。船旅の日々を記す。

前国守

土佐の国守の任を終え、京へ帰る旅の主。文中では「ある人」「船君」とも呼ばれる。亡き娘の父。

あるじの守

新しく土佐へ赴任した国守。二十六日に館で大和歌を詠み、前国守らをもてなす。

藤原時実

送別の人。船路であるのに馬の餞(はなむけ)をした。底本では「藤原言實」と表記される。

橘季衡

見送りに来た人々の一人。藤原言實らとともに大津・浦戸の別れに臨む。

長谷部行政

見送りに来た人々の一人。九日の条に名が見える。

講師

僧。二十四日に馬の餞をしに出て来て、正月二日には物や酒を送ってきた。

すべての人物を見る →

出典・本文の注記

底本:『国文講義土佐日記』池辺義象著・朝野書店・大正4年[1915]・国立国会図書館蔵 320-189。本文画像:所蔵機関の公開資料。

『国文講義土佐日記』(池辺義象著・朝野書店・大正4年[1915]、国立国会図書館蔵 320-189)の大字本文を原画像と照合した独自編集本文です。通行字体・現行仮名へ写し、濁点・句読点を補っています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。

底本と編集方針を見る本文と訳の注記を見る