第1場面 夕顔を忘れられず
源氏は夕顔を忘れられず、新しい相手を探す一方で、空蝉や軒端荻にも思いを向けます。
源氏物語 第6帖
夕顔を失った源氏は、気兼ねなく親しめる人を思い求めます。現在は冒頭の制作稿です。
源氏は夕顔を忘れられず、新しい相手を探す一方で、空蝉や軒端荻にも思いを向けます。
大輔の命婦の話から、源氏は故常陸親王の姫君の暮らしと琴に関心を持ちます。
源氏は命婦の里へ忍んで訪れ、姫君の琴を聞く機会を求めます。命婦は姫君に、夜の気配に誘われたと話します。
姫君の気配を知ろうとする源氏は、透垣の陰に先客を見つけます。その男は、宮中から源氏の後をつけてきた頭中将でした。
源氏と頭中将はそれぞれの約束の先へ向かわず、同じ車で大殿へ帰ります。身なりを改め、笛を吹くと、左大臣も演奏に加わります。
二人は姫君と住まいを思い描き、それぞれに便りを送ります。返事がなく、中将はいらだちを募らせます。
源氏は返事のなさに興ざめしていましたが、中将に先を越されたくない気持ちから、命婦へ熱心に頼みます。
春と夏は病や物思いのうちに過ぎます。秋に源氏は常陸の姫君へたびたび便りを送りますが、近づけないまま、命婦へ仲立ちを迫ります。
命婦は姫君に源氏との対面を勧める。
源氏は姫君との対面を思い返し、訪れた頭中将と宮中へ向かう。
宮中と大殿では行幸の準備が進み、姫君のもとへの源氏の訪れは遠のく。
源氏は時折通うが、姫君の恥じらいと邸の荒廃に心を寄せつつも足が遠のく。
宮中に参った大輔の命婦が、姫君からの贈り物を源氏へ届ける。
男踏歌の稽古が進む正月、源氏は七日の夜に再び姫君の邸を訪れる。
二条院へ帰った源氏は紫の君と戯れ、鼻に紅を塗って見せる。
底本:北村季吟編『湖月抄』延宝元年[1673]刊・国立国会図書館蔵 本別3-1 第6冊。本文画像:所蔵機関の公開資料。延宝元年(1673)刊『湖月抄』の大字本文を原画像とOCRで照合した独自編集本文です。通行字体・現行仮名へ写し、濁点・句読点を補い、反復符を展開しています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。