ATAWI 古典文学JAPANESE CLASSICS, AT YOUR PACE

源氏物語 第6帖

末摘花 すえつむはな

あらすじ

夕顔を失った源氏は、気兼ねなく親しめる人を思い求めます。現在は冒頭の制作稿です。

この帖の人物

光源氏夕顔空蝉軒端荻大輔の命婦末摘花頭中将左大臣中務の君大宮小侍従紫の上末摘花の邸の門番

場面

第1場面 夕顔を忘れられず

源氏は夕顔を忘れられず、新しい相手を探す一方で、空蝉や軒端荻にも思いを向けます。

第2場面 命婦が語る姫君

大輔の命婦の話から、源氏は故常陸親王の姫君の暮らしと琴に関心を持ちます。

第3場面 十六夜の琴の音

源氏は命婦の里へ忍んで訪れ、姫君の琴を聞く機会を求めます。命婦は姫君に、夜の気配に誘われたと話します。

第4場面 透垣にいた男

姫君の気配を知ろうとする源氏は、透垣の陰に先客を見つけます。その男は、宮中から源氏の後をつけてきた頭中将でした。

第5場面 二人そろって大殿へ

源氏と頭中将はそれぞれの約束の先へ向かわず、同じ車で大殿へ帰ります。身なりを改め、笛を吹くと、左大臣も演奏に加わります。

第6場面 返事のない姫君を思う

二人は姫君と住まいを思い描き、それぞれに便りを送ります。返事がなく、中将はいらだちを募らせます。

第7場面 命婦への頼みを強める

源氏は返事のなさに興ざめしていましたが、中将に先を越されたくない気持ちから、命婦へ熱心に頼みます。

第8場面 秋になって、仲立ちを迫る

春と夏は病や物思いのうちに過ぎます。秋に源氏は常陸の姫君へたびたび便りを送りますが、近づけないまま、命婦へ仲立ちを迫ります。

第9場面 八月の夜の訪れ

命婦は姫君に源氏との対面を勧める。

第10場面 二条院での朝

源氏は姫君との対面を思い返し、訪れた頭中将と宮中へ向かう。

第11場面 行幸の準備と途絶える訪れ

宮中と大殿では行幸の準備が進み、姫君のもとへの源氏の訪れは遠のく。

第12場面 冬の荒れた邸

源氏は時折通うが、姫君の恥じらいと邸の荒廃に心を寄せつつも足が遠のく。

第13場面 年末の贈り物

宮中に参った大輔の命婦が、姫君からの贈り物を源氏へ届ける。

第14場面 正月の訪問

男踏歌の稽古が進む正月、源氏は七日の夜に再び姫君の邸を訪れる。

第15場面 紫の君との遊び

二条院へ帰った源氏は紫の君と戯れ、鼻に紅を塗って見せる。

原文だけで読むこの帖の和歌

底本:北村季吟編『湖月抄』延宝元年[1673]刊・国立国会図書館蔵 本別3-1 第6冊。本文画像:所蔵機関の公開資料。延宝元年(1673)刊『湖月抄』の大字本文を原画像とOCRで照合した独自編集本文です。通行字体・現行仮名へ写し、濁点・句読点を補い、反復符を展開しています。発音の読みと独自訳を添え、補った主語などは〔 〕で示します。

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